EPA基準は存在しない
熊よけスプレーに「EPA基準」という性能基準は存在しません。
報道各社、各専門家、関係者、関連業者など、日本ではいろいろな人が「熊よけスプレーにはEPA基準がある」と主張していますが、これは間違いです。
特に注意すべき点は、存在しない「EPA基準」を元に「認定」や「認可」など、想像を膨らませている点と、間違っているにも関わらず、それが正義なんだと思い込んでる風潮です。
EPAに関する熊よけスプレーの風潮について、よく見られる表現を示します。これらは全て存在しない架空のものです。
- EPA基準 → ✕
- EPA認証 → ✕
- EPA認証基準 → ✕
- EPA認証品 → ✕
- EPA認可 → ✕
- EPA認可品 → ✕
熊よけスプレーのユーザーの皆さまの正しい認識を守るため、あえて言いますが、EPA基準を根拠に叫ばれる熊よけスプレー論はすべて間違っています。ご注意ください。
EPA基準が存在しない理由
EPAは、米国で化学物質や農薬などの安全性を所管する行政機関です。
ここで言う「安全性」とは、人や動物や環境に対しての安全性を指し、熊よけスプレーの性能値は含まれていません。
事実として、米国EPAの公式情報をいくら探しても、熊よけスプレーの性能基準は見当たりません。
EPAは米国で、化学物質や農薬について安全性を元に申請された商品を登録する、登録業務を行います。
ここで、熊よけスプレーは米国では農薬にあたるため、EPAによる安全性の確認が行われ、登録されているという構図になっています。
つまり、EPAが定めた「熊を撃退できるかどうかの性能基準」は存在せず、EPA登録の熊よけスプレーは「EPAが熊の撃退性能を裏付けた」というわけではありません。
なぜ存在しないEPA基準が存在すると思われてしまったのか(推測)
生死を分ける熊よけスプレーですから、その性能値に何かの基準を求める気持ちが、米国の制度理解の難しさも手伝い、安易に「米国にはEPA登録熊よけスプレーがある」から「登録されたからにはきっと性能基準があるに違いない」と誤解され広まったものと推測されます。
米国EPA制度は、その目的も制度も複雑なため、そのように誤解してしまうのも仕方ないのかもしれません。
本当に大事なのは思い込みの基準ですか?実際の妥当性ですか?
EPA基準が存在しない以上、存在しない基準のクリアを根拠に自分の命を預けてもいいのでしょうか?
本当に大切なのは、「実際に熊を撃退できるのか」の一言に尽きるはずです。
米国EPA登録の熊よけスプレーは、実際に米国でヒグマの撃退に使用されていますし、実際に撃退できているようです。ここで初めて「信頼できる」と判断すべきです。
同様に、当店のポリスマグナム(B-609やB-610)も、メーカーによって実際にアメリカでフィールドテストを行い、ツキノワグマに相当するクロクマの撃退を実証しています。さらにポリスマグナムは国内では某猟友会によって、現場でツキノワグマを撃退したという実績があります。
私たちは、「基準がある」と聞くと、特にそれが大手のメディアや肩書きが立派な専門家が言ってるとなおさら、それを信じたいという気持ちになりがちです。
しかし、事実は事実です。
存在しない、でもそれらしい立派なイメージの基準にすがるより、実績、性能、熊撃退の具体的な妥当性を根拠にした、冷静な判断こそが自分の命を守る上で最も大切な視点です。