スタンガンは密着、超至近距離、背後の相手を撃退する唯一の手段

2013年7月11日

スタンガンは、密着戦に強いことが大きな特徴です。

暴漢や犯人に襲われる時には様々な状況が想定されます。場合によっては相手から掴まれたり、抱きつかれるといった状況も起こりえます。相手が密着している場合、その場から安全に逃れるためには相手を振りほどき、行動不能にする必要があります。

護身用品で最も人気があるのは催涙スプレーです。催涙スプレーは殺虫剤のように相手に噴射するだけで、簡単かつ確実に、しかも長時間行動不能にできるという優れた特徴を有していますが、同時に「密着戦に弱い」という欠点があります。相手が身体が密着するほど近い距離だと、近すぎて催涙スプレーを噴射できませんし、相手が背後から抱きついてきた場合には、相手の顔が背後なので催涙スプレーで狙いようがありません。

相手が密着または超至近距離の場合、その相手を瞬時に行動不能にできる唯一の護身用品がスタンガンです。相手が正面の場合は相手の下腹部や太ももに、相手が背後の場合は相手の脇腹や腕に、スタンガンを強く押しつけて電撃を与えます。相手は電撃を受けた瞬間から全く動けなくなりますので、そのまま地面に倒れ込んでしまうまで電撃を与え続けます。相手が完全に地面に崩れ落ち、反撃の意志を失うまで電撃を続け、さらに危険を感じる場合には催涙スプレーを噴射して完璧に動きを封じれば、安全にその場から逃れる事ができます。

スタンガン使用時のポイントは2つあります。

このページの目次

ポイント1

1つめのポイントはスタンガンの構え方です。スタンガンを使用するときは、スタンガンを持った手を相手に向けて差しのばして接触させるというイメージが一般的で、当店のお客様でもそのように想像している方が非常に多いのですが、実際にはスタンガンを持つ腕の脇をしっかりと締め、スタンガンを身体に固定するようなイメージで持ちます。ちょうどおへその辺りでスタンガンを固定する感じで、できればスタンガンを持ってない手は、スタンガンを持っている手の支えながらスタンガンを両手で固定します。もし片手だけでスタンガンを持ち、腕を真っ直ぐ相手に伸ばした状態で接触しようとしても、そのような状態では相手から腕を握られ、最悪の場合はスタンガンを奪われる可能性もあります。テレビや映画などでは、女性がスタンガンを持った手を真っ直ぐに伸ばし、相手に接触させるシーンが多いようですが、あれは現実的ではなく演出上の話であると理解してください。スタンガンは脇をしめ、両手でしっかりとお腹のあたりに固定する。これがスタンガンの構え方です。

ポイント2

2つめの大事なポイントはスタンガンの接触のさせかたです。前述の構え方で相手に接触させますが、接触させるときは体重をかけ、しっかりとスタンガンを接触させると効果が大きくなり、相手もスタンガンから逃れられなくなります。相手が正面の場合には、スタンガンを構えて、身体ごと突き入れるイメージで接触させてから、強く押し当て続けながら電撃を与えます。相手が背後の場合には体重をかけてというわけにはいきませんが、それでも相手に接触できる部位であればどこでも構いませんので、出来るだけ強く押し当て続けながら電撃を連続して与えます。

スタンガンの電撃は最低でも5秒以上、継続して電撃を与え続ける事も重要です。相手は感電のショックと激痛で全く動けないまま地面に崩れ落ち、確実に戦意を喪失します。

現在主流となっている護身用品はスタンガン催涙スプレーですが、それぞれに他方にはないメリットと、デメリットが存在します。催涙スプレーは相手から十分な距離を保ち、確実に行動不能にできますが、超至近距離や背後、さらに暗闇では狙えず当たらないという欠点があります。スタンガンは威嚇効果に優れ、相手を感電ショックによって瞬時に行動不能にできますが、相手に直接接触させなければなりません。スタンガンと催涙スプレー、それぞれの長所と欠点を理解することによって、それぞれの欠点を互いに補い合えることが理解できます。

当店で強くお勧めしているのはスタンガンと催涙スプレーの併用です。この両方があれは、どのような状況下においても確実に安全を確保できますし、万が一のときにどのような状況下におかれるのかは誰にも予測できないからです。

密着した相手を振りほどくにはスタンガンしかありません。
スタンガンの特徴と使い方を十分に理解して日頃の安全にお役立てください。

催涙スプレーとスタンガンの比較については以下のページをご覧ください。