なるほど納得|護身用品を消火器で例えると目からウロコ

2017年6月30日

護身用品という私たちが合法的に入手できる武器は、その捉え方ひとつで印象は千差万別です。必要だという方もいる中で、必要ないという方も根強く存在します。

そんなとき、私はよく消火器に例えて説明します。ちょっと例えるだけで誰でもなるほどと納得します。

そこで、試しに護身用品が持たれている一般的なイメージをまるごと消火器に置きかえてみると、思いのほか面白かったので公開してみます。

実は護身用品は消火器にそっくり

自分の命を守るという共通の目的を持った「護身用品」と「消火器」。両者は面白いほど似た性質を持っています。なぜかというと、どちらもいつ起きるかわからない危険に備え、自分の命を守るという共通の目的があるからです。両者の違いは世間の印象だけ。マスコミや警察の護身用品に対する扱いの問題や印象操作もあるんですけどね。

日頃の生活で、何かを説明するときに度を超した例え話がキライな私ですが、この護身用品を消火器に例える方法は、聞き手にとって理解がしやすいようで気に入っています。

この際思い切って、護身用品についてよく言われる内容を、そっくりそのまま消火器に置きかえてみましょう。警察関係の方は耳が痛いと思いますが、かちかちに固まった頭をすこし柔らかくして、この現実をしっかりと胸に刻んでくださいね。

それではいってみましょう!

よく聞く護身用品への言葉を消火器で例えてみる

警察あるある

110番すればパトカーが15分で駆けつけるんだから、護身用品は必要ない。

119番すれば消防車が15分で駆けつけるんだから、消火器は必要ない。

え・・火事を目の前にして待てと・・そんな無茶苦茶な。

警察が犯罪を予防しているのだから、一般人は自分の身を守る必要はない。

消防が火事を予防しているのだから、一般人は火を消す必要はない。

予防しきれないから火事が起きてるわけでしょ?

男性なんだから護身用品に頼らず、自分の身くらい自分で守りなさい。

男性なんだから消火器に頼らず、自分の火事くらい自分で消しなさい。

本当に驚きますが、男性だからうんぬん・・多いんですよね。

一般あるある

危険な目になんか遭うかわからないのに護身用品なんてもったいない。

火事なんて起きるかわからないのに消火器なんてもったいない。

あなたの知人がこんなこと言ってたらどう思いますか?

危険なんてあるかわからないのに護身用品なんて大げさな。

火事なんて起きるかわからないのに消火器なんて大げさな。

消火器しか消す方法はないのに、何と比べて大げさなのでしょう?

護身用品はなんだか怖いからいらない。

消火器はなんだか怖いからいらない。

よくわからないから怖い?火事はもっと怖いですよ?

室内や店内が汚れるから危険があっても催涙スプレーはいらない。

室内や店内が汚れるから火事があっても消火器はいらない。

物と自分の命を同じ秤で比べるのですか?

近所の知り合いが助けてくれるから護身用品はいらない。

近所の知り合いが消火してくれるから消火器はいらない。

消してくれるだろう。という人頼みの考え方は危険です・・

防犯カメラがあるから護身用品はいらない。

火災警報器があるから消火器はいらない。

機械は火事を検知するだろうし記録もするだろうけど、目の前の火事はどうするの?

規格も性能保証もない、なんちゃって護身用品でいいや。

規格も性能保証もない、なんちゃって消火器でいいや。

どこの国製とまでは言いませんが、ちゃんと噴射するんでしょうね?噴射剤も確かなものですか?本当に命を預けることができますか?

現実的には消火器(護身用品)がいらないなんてあり得ない

今回、一般的に護身用品についていろいろと言われている理不尽な内容を消火器に置きかえてみましたが、いかがでしたか?

なるほどそういえばと思った方は、少しだけ護身用品への先入観があったり、犯罪被害への意識が少なかったかもしれませんね。今回の記事が、あなたが犯罪被害のリスクとどう向き合い、どう備えるのかを一考するきっかけになれば幸いです。

創業当初から私が繰り返し言っている「護身用品さえあれば防げた犯罪がある」「護身用品さえあれば救えた命がある」という現実は、残念ながら現在も変わっていません。それが本当に悔しくてなりません。

これを機に、みなさんの防犯意識が見直され、犯罪被害者が一人でも減ればと願っています。

悪用の問題はきっちりと

最後になりましたが、一つだけはっきりとさせておかなければならない問題があります。それは護身用品の悪用防止です。

護身用品は消火器と違い、悪用される恐れがあります。武器だから当然といえば当然で、悪用はすなわち犯罪であり事件・ニュースになります。このことがマスコミで騒がれ目立つため、護身用品について悪印象を持ってしまう視聴者もいるし、警察だってそういうイメージに偏ってしまうのでしょう(護身用品で救われる事例も相当数あるにもかかわらず!まあ、犯罪を未然に防いだときにはマスコミも警察もその事実を知らないわけだから、当然といえば当然ですが)。

護身用品の悪用は決して許されるものではありませんし、皆さんの安全を守りたいと願っている当店のような護身用品販売店が、悪用を許せるはずもありません。

当店では護身用品の悪用撲滅のため、護身用品販売時に「悪用しないなどの誓約事項」に同意いただいた上で、身分証明書を提示していただいています。この販売自主規制のおかげで、当店から販売した護身用品の悪用事例はほぼ皆無です。販売量は落ちるかもしれませんが、悪用を防ぐという目的がなによりも重要なのです。

幸いにも、当店のお客様は護身用品の悪用防止について、とても協力的です。護身用品の悪用防止は販売店とお客様の両者が協力し合わないと実現できません。そういう意味においても、当店はお客様にとても恵まれており、感謝しています。

今後とも護身用品悪用の防止のため、ご理解とご協力をお願いいたします。