性犯罪を厳罰化 改正刑法が成立

2017年6月17日

性犯罪を厳罰化=告訴なくても起訴―改正刑法が成立

6/16(金) 17:53配信 時事通信

性犯罪を厳罰化する改正刑法が16日午後の参院本会議で、全会一致で可決、成立した。

強姦(ごうかん)罪の刑を重くし、男性も被害者になり得る「強制性交等罪」に改めるのが柱。被害者の心理的負担を軽くするため、被害の訴えがなくても検察官が起訴できる「非親告罪」にする。性犯罪に関する規定の抜本的な見直しは、1907年の現行刑法制定以来初めてで、7月13日に施行される見込み。

強姦罪について、「女子を姦淫」との文言を削った上で、名称を強制性交等罪とする。従来は強制わいせつ罪で対応してきた、性交や性交類似行為の男性への強要も対象に加える。法定刑の下限を懲役3年から5年に引き上げ、殺人と同等にする。致死傷罪も5年から6年に引き上げる。

改正刑法が成立しました。中でも性犯罪を厳罰化した点が注目されています。

性犯罪は己の欲を満たすために、被害者の人間として尊厳を奪う最低の行為です。今回の改正で、強姦罪の呼び名と適用性別が変更されたのと同時に、殺人と同等にするといった厳罰化が図られています。

これまでは罪が軽すぎたのではと思いますし、今回の厳罰化で「強姦は殺人と同じ」と明確になったので、今後の性犯罪の減少に期待したいところです。

また、恥ずかしながら男性が被害に遭うケースがあることは知りませんでした。今回の改正で男女の区別なく法的に対処できるようですので、これも良かったということでしょう。

法律の罰則などの強化は、少なからず犯罪抑止効果が期待できます。しかし、犯罪者の中には麻薬や脱法ドラッグ、飲酒、興奮状態、錯乱状態、集団心理などで後先を考えない者が相当数いるのも確かです。法の改正と厳罰化は政治家ができる性犯罪対策として正しい行いですが、これをもって性犯罪を完全に防げると安心するのは間違いです。どんなに刑罰が重くなっても、実際に被害に遭うときに自分の身を守れるのは自分だけです。女性の方は特に、最低限身を守るための護身用品は備えておくことをお勧めします。

KSP店長 白石