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福岡県福岡市博多区
引きこもり?男が家族刺す=自殺か、母と妹重傷-福岡

引きこもり?男が家族刺す=自殺か、母と妹重傷-福岡

2019年5月31日

31日午後5時10分ごろ、福岡市博多区板付の路上で「女性が倒れている」と付近の女性から119番があった。警察官が駆け付けたところ、40代女性が胸と頭から血を流し倒れていた。一方、現場近くの市営住宅で火災があり、70代女性が頭から、40代男性が腹からそれぞれ血を流して倒れているのが発見された。

3人は病院に緊急搬送されたが、男性は約1時間後に死亡が確認された。70代女性は金づちのような物で頭を殴られ、40代女性は右胸を刺されており、いずれも重傷という。

福岡県警博多署によると3人は家族とみられ、70代女性は「引きこもりの息子と口論になり殴られた」と話しているという。同署は男性が母親と妹を刺すなどした後、自殺した可能性があるとみて、殺人未遂容疑で詳しい状況を調べている。

出典:JIJI.com

店長コメント

5月28日に発生した川崎市通り魔事件の影響でしょうか。容疑者が引きこもりとされる状態だったことや、それを扶養する家族が引きこもる行為について指摘し感情を逆なでしたこと、突然殺害行為に及んだ後に自殺を図ったことなど、多くの点が類似する事件です。

現在、40代から50代における引きこもりの人数は国内で約6万人ほどいると言われています。また、引きこもる人の年齢が上がっていくことで、それを養う親世代も80代に差し掛かるなど、引きこもりをとりまく環境の高齢化に伴い問題が深刻化しています。

引きこもりとされる人が犯行を犯す事件が連続したこともあり、世論ではその原因が引きこもりにあるとか、引きこもりを見捨てる社会にあるとか、いろいろな意見が見受けられます。

私の意見としては、原因は引きこもり行為にあるのではなく、引きこもりを指摘する行為ではないかと推測しています。引きこもる人は、特にそれが長期間に及ぶ場合には、引きこもる行為を責められることが何よりも苦痛であり、本人を精神的に追い詰め、刺激してしまう事に繋がるのではと思います。

引きこもりに悩むご家庭も全国には多く存在すると思います。引きこもらず社会に出て欲しい、自活して欲しいというご家族の気持ちはわかりますが、近年は家族間であっても殺人事件が起こる時勢です。引きこもりをするご家族へその事を指摘する場合にはこれまで以上に慎重を期し、警戒を怠らないようにしましょう。

自宅内の同居家族への防犯対策は非常に難しい問題ですが、まずは刃物、特に包丁はどこの家庭にでもあり殺人の凶器となり得るものです。出来るだけ炊事以外の時は誰にもわからない場所に隠すようにする事をお勧めします。もしも引きこもりのご家族が激高して凶器を探しても、包丁が見つからなければ犯行を防ぐことが出来るかもしれません。他にもカッターナイフやハサミ、金槌、ゴルフクラブなども同様です。特に引きこもりの人と同居するご家族は、就寝中が最も危険でもあります。就寝中に最悪の事態が起きないように、凶器を隠すという対策を徹底することをお勧めします。私も過去に同様の環境に置かれたことがあり、毎日の就寝に恐怖を覚えていました。もちろん護身用品は備えていましたが、それでも就寝中に襲われるとどうしようもありません。そのようなリスクを少しでも減らすため、凶器は目に付く所に置かない、すぐに探し出せる所に保管しない、を徹底してください。

引きこもりの問題は、それを根本から解決することが一番でが、そう簡単ではありません。解決を目指しながら、同時に毎日の生活の中で最悪の事態を回避する工夫も大切です。

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