必見!見落とされがちな災害時の防犯対策


見落とされがちな災害時の防犯対策

平成28年熊本地震、大阪府北部地震、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)、平成30年台風21号、平成30年北海道胆振東部地震(北海道地震)と大きな災害が続いています。

被災された方々には心からお見舞いを申し上げると共に、一日も早い復興を心よりお祈りしております。

このような災害が起きると、防災のことを考えて見直す方も多いと思います。

私も災害の報道を目にする度に、私自身の生活における被災時のライフラインの確保や計画、備蓄品について思いを巡らせます。

しかし、私は防犯業界の人間です。どうしても防犯面のことも気になってしまいます。

災害が発生したり、災害の危険が迫ったりしたとき、自分の命を災害から守る行動が最優先です。しかし、同時に防犯面でも安全性が大きく低下します。この点がいつも気にかかります。とても大切な問題です。

今回は、災害を防犯の側面から考えてみます。

災害時に低下するセキュリティ

避難と留守中の家屋

災害時の主な安全対策に避難があります。大雨や台風の警報で、安全な避難所へ避難する方も多いと思います。

こういった時、セキュリティが低下するのが家です。空き巣にとって、地域が一斉に避難する地域の家は格好のターゲットとなり得ます。

避難所

避難所ではプライベートの仕切りもない空間で、不特定多数との生活を余儀なくされます。

避難時にはだれでも可能な限り貴重品を持ち出すことと思います。これは、裏を返せば避難所は犯罪者にとっては宝の山ということになります。

交通

災害では交通網が分断されたり、集落が孤立することも珍しくありません。

これは、消防車や救急車だけでなく、警察車両も通れないことを意味します。つまり、110番をしても、警察を呼ぶことが出来ないということです。警察を呼べないということは、その間の危険については警察に頼ることができないということになります。

通信

通信網の切断は大きな問題です。

携帯電話が使えなければ110番ができません。携帯電話が使えなくなる大きな要因は2つあります。それは通信網が遮断されるか、携帯電話の電池が切れるかです。

実際の例

東日本大震災では甚大な被害が起きました。

東日本大震災は私が防犯に携わって初めての大きな災害でした。ニュースで想像を絶する被害を目の当たりにし、驚きで呆然としたのを覚えています。

とても大きな災害で、被災者の方々の水や食料・生活用品の不足が次々と報道され、防災用品の備蓄の大切さを感じていた頃、当店への護身用品の注文が増え出しました。地震発生から1週間ほど経った頃でしょうか、既に護身用品の注文数は通常の10倍ほどまで増加し、その対応に追われることになったわけです。

このとき、電話でも沢山の相談や注文を受けましたが、その多くが地震の被災に関わる方からのもで、正直驚きました。お話を聞くと、被災地の治安低下が著しく、110番も機能していないという実態が明らかになったのです。

この事実は、なぜが報道ではほとんど報じられませんでした。報道も限られた時間で優先度を考慮しながら、いろいろな事を扱うので、防犯については優先度が低かったのかもしれません。しかし、被災エリアの方の治安悪化への心配は、それは切実なものでした。

被災時の防犯対策

被災時の防犯対策は、災害から命を守る防災的な行動の次に重要と考えます。防犯もまた、自分を守るという重要な対策です。被災時には、防犯面として次に上げる行動をとるように心がけましょう。

なお、防犯は防災よりも優先度が低いのは事実です。すぐに自分の命を災害から守る行動を起こさなければならないときは、何よりも防災が優先されることに変わりはありません。防犯対策は防災行動時に余裕があるときに考えるようにしてください。

行動

避難時の施錠

家は施錠をしてください。施錠は帰宅時の安全性に大きく関係します。不審者の侵入を防止するために、可能な限り施錠しましょう。避難時に慌てて施錠を忘れたり、避難の遅れがでないように、日頃から避難のときの行動は自宅の施錠を考慮して訓練しておきましょう。鍵をかけるドアや窓は何カ所ですか?無駄なく全ての施錠確認をするとどれくらいの時間がかかりますか?停電時でも確認できますか?

クルマの施錠については微妙です。避難中で不在のときに、何らかの救助活動でクルマを移動させる必要が生じるかもしれず、火砕流や津波から逃げる人にとっては、そのクルマが避難の助けになるかもしれません。万一の時には第三者がクルマを動かせるように、クルマには鍵を付けておくことも良いことかもしれないので、その点は日頃からよく考えておきましょう。

避難所

避難所では、貴重品や薬など、最も大切なものを持ち込んでいると思います。しかも、出来るだけ手軽に持てる状態で持ち込んでいるはずです。これは裏を返せば、すぐに持ち去れる状態とも言えます。

避難所には被災者かボランティアの人しかいない。犯罪者はいるわけないと信じても、本当にそうかというとわかりません。まずは盗難に注意しましょう。

糖尿病などの持病で服薬を欠かせない人は、まずは現金や高価なものと薬を別に保管してください。災害から命を守れても、病気から命を守れなければ意味がありません。持病の薬はお金よりも大切な、命と同じ重みなんだと考えるべきです。薬は寝るときもその場を離れるときも、身に付けておくようにしてください。

避難所に寝泊まりするスペースを確保したら、荷物を一カ所にまとめてください。そして、その場から離れるときも無人にならないように、家族の誰かが残るか、知人にお願いして荷物を見張ってもらいましょう。就寝時は、荷物でも特に大切なものだけをリュックなどに入れ、身につけて寝ると安心です。寝る姿勢が多少無理があるかもしれませんが、防犯面では安心して寝ることができます。

トイレが離れた場所にあり、夜間に行く場合などは、女性の方は特に、誰かと一緒に行くようにしましょう。出来るだけ一人にならないように心がけてください。

帰宅

帰宅時に気を付けてることは一つだけです。それは侵入者の有無の確認です。

帰宅時には、周囲の窓に割られた形跡がないか、まずは玄関を開ける前に確認してください。鍵の周囲が割れていたら、まず侵入されたと考え、すぐには家に入らず警察に通報してください。また、ガラスが大きく割られていたら、災害で割れた可能性を除くと、大胆な空き巣犯かクマが考えられます。いずれにしても帰宅時に、ほっとして無警戒に玄関を開けるのは危険です。家に入る前にしっかりと周囲を観察し、安全を確認しましょう。

玄関を開けたら、すぐに床に靴の足跡がないか、部屋に荒らされた形跡がないかを確認してください。また、避難後の帰宅はセキュリティの観点から、できれば一人は避け、2人以上で帰宅確認を行ってください。もし少しでも違和感を感じたら、すぐに家を出て警察に通報しましょう。

帰宅後

帰宅した後でも、被災の程度によっては警察の活動がままならず、地域の治安が低下している恐れがあります。帰宅して生活を始めても、110番が十分に機能していなかったり、付近の住宅は避難したままで自宅が孤立しているかもしれません。

このような場合には、帰宅できたとしても防犯面がこれまで通りの安全レベルに回復していないと考えてください。犯罪者は被災者の弱みにすらつけ込みます。地域の治安が通常通りに回復したと十分に確認できるまで、防犯面の警戒を怠らないように注意してください。

グッズ

護身用品

避難所の安全確保、帰宅時の安全対策として、最も効果があるのは護身用品です。特に催涙スプレーは誰でも簡単に扱えて効果は絶大、相手を怪我させることなく、クマも撃退できます。

催涙スプレーは大きさも手の平程度しかなくコンパクトです。東日本大震災でも催涙スプレーは被災地から大量に注文を受けました。防災用品の一つとして、必ず催涙スプレーを用意しておきましょう。そして、避難所で危険を感じる場合や、帰宅時・帰宅後には、万一の危険に備えて催涙スプレーを準備しておきましょう。

最後に

災害といえば防災ばかりに目が行きがちですが、最低限の犯罪から身を守ることもまた、災害時に気を付けるべき重要事項です。

繰り返しになりますが、まずは災害の一時被害から自分の命を守ることが最も重要です。一刻を争う状況であれば、着の身着のままで逃げることに迷いは禁物です。

しかし、災害時は治安レベルが低下することも事実です。できれは普段から、防災用品に護身用品を加え、避難時や帰宅時の行動には防犯の側面も考慮できるように、日頃からよく考え、訓練しておきましょう。

 

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