暴走族に追いかけられた店長の話(実話)


暴走族に追いかけられた経験談

KSP店長の白石は、過去に暴走族に追いかけられるという怖い経験をしたことがあります。

その体験も、護身用品の販売店を始めるきっかけのひとつとなりました。

今回は、その経験談をお話したいと思います。

暴走族に追いかけられた体験談

まだ私が10代で、クルマの免許とりたてのころの話です。

時間は21時頃だったでしょうか。いつも通っていた県道を、自宅に向かって帰っている最中のことです。

道路はスムーズに、比較的ゆっくりクルマが流れており、とある大きな交差点にさしかかりました。

ふと違和感に気づき、見ると、信号が青なのに対向車が交差点の手前で止まっていました。

あれ、緊急車両かな?とブレーキを踏みながら周囲を確認した瞬間、事態が飲み込めました。

なんと交差点右側から、赤信号にも関わらず暴走族の大集団が交差点に進入してきたのです。

確か、暴走族はクルマが5、6台に、オートバイが10台ほどいたのではないかと思います。

そこで急ブレーキを踏んで、私も交差点手前で停止すれば事なきを得たのだと思います。

でも、運転に慣れてないことや、後続車両の追突が不安になったのと、こちらの信号が青だという気持ちとが入り交じり、一瞬躊躇して私は交差点に進入してしまいました。

こういった場合、どちらが法的に正しいのかとか、そういったことは関係ないのは皆さんもご承知の通り。

私が止まらず進入してきたため、暴走族の集団は逆に意表を突かれたのでしょう。クルマは急ブレーキで止まり、オートバイはぎりぎり止まった者や、衝突を避けてかわした者もいました。

私も驚いて、一瞬その場に停車してしまいました。

完全に暴走を妨害された暴走族の集団が、私の運転席の右側正面すぐの所に止まっています。

季節は忘れましたが、私の運転席の窓は開けていました。

私は急ブレーキで停車し、事故にならなかったのでほっとして、無意識に右方向の暴走族の集団を見ました。

数秒間の沈黙の後、我に返ったように暴走族のクルマやオートバイが、ものすごい排気音でエンジンの空ぶかしを始め、同時にオートバイの人や、クルマから身を乗り出して窓から上半身が出ているような人が、大声でこちらに向かって怒鳴り始めました。

相手がどんなことを怒鳴っているのかはよく聞き取れませんでしたが、何か激怒してて、こちらに脅し文句のようなことを怒鳴っている、そんな雰囲気だけはわかりました。

私を避けて通過したオートバイ数台は、みな2人乗りで、こちらも激しい空ぶかしと怒鳴り声をあげながら、こちらに向けてUターンしています。

最悪の事態になったと理解した私は、周囲のだれかが助けてくれるかもと期待しながら周りを見渡しました。

でも、数十人の暴走族にからまれてる人を助けてくれる人なんて、いるわけないですよね。周囲には沢山の一般車が止まっていて、みんな私を見てるはずですが、誰一人クルマから降りてきたり、助けてくれそうな行動を起こす人はいませんでした。当然といえば当然の行動で、危険には近寄らないのが一番だというのもわかります。みんな、正しい判断として近寄らない、関わらないということなので、それはそれで良いと思います。

そして、もう終わりだ、何か復讐のようなことをされるんだと確信した私は、意を決して逃げることにしました。

次の瞬間、前を向くと信号はまだ青のままで、前方にはクルマはいません。

私はアクセルを踏み、急発進しました。

とはいえ当時の私のクルマはNAの2Lディーゼルエンジンで走るトラックのようなクルマで、加速も遅く、スピードもあまり出ません。

暴走族の集団をルームミラー越しに見ると、全員が交差点を右折し、ライトのハイビームをチカチカさせながら私を追ってきました。

その時私は逃げながら、捕まってしまうととんでもない事になるという恐怖で頭が一杯になり、パニックになりながら、どう逃げればいいのかを必死で考えました。

そして(運がいいことに)、次の交差点を左折して少し行くと高速道路の入り口があったことを思い出しました。

高速道路入り口まで、交差点が合計3つ。これが全部青であれば、止まらずになんとかなるかも。これしかない。私はその望みに掛けることにしました。

そして1つ目の交差点を左折。そこは運よく信号が青でした。

そして、左折すると、かなり大きな通りになりました。急ぎたい気持ちで前を見ると、邪魔な前方車両もいません。そして先の信号も青。

これならいける・・・道も広いし・・・4車線もあるし・・・!!!・・・4車線!?

そう、今までは1車線だったし、対向車もそこそこいたので、すぐに追いついた暴走族集団も、肉迫してはいましたが、私の後ろについてきてきたのです。さんざんクラクションを鳴らしながら。

それが、左折して4車線の道路に出たものだから、暴走族はすぐにスピードを上げ、私を取り囲みました。

私は直進して、信号2つを通過したら左車線から高速道路に逃げるつもりで、左車線を維持しました。

暴走族は、クルマのうち1台が私の右側ぎりぎりまで幅寄せし、窓から乗り出している人が何か怒鳴っています。前方にもクルマと数台のバイクが蛇行しながら、同乗者は振り返ってこちらを見て、怒鳴ったり、棒のようなものを振り回したりしています。後方のクルマやバイクはハイビームをこちらに浴びせながら追突するのかというくらいギリギリに迫ってきます。

そして、右のクルマの人は、怒鳴りながら私の運転席のドアや運転席側の窓をバンバンと叩きだしました。右後方にきたオートバイの同乗者は、鎖のような、チェーンのような物(夜だったしよくわかりませんでした)で、私の車をガシャンガシャンと叩いています。

そうこうしているうちに1つめの信号を通り過ぎ(運良く青だったと思います)、2つめの信号(これは青だったか記憶が確かではありませんが、暴走族集団をひきつれているから、交差車両も止まってくれることを期待し、赤でも突っ込む覚悟でした)を通り過ぎました。

そして、クルマを叩かれたり、怒鳴られたりしながら、なんとか高速道路の入り口に辿り着き、私はウインカーを出さずに急ハンドルで高速道路入り口に入っていきました。

暴走族は不意を突かれたのか、高速道路まで追いかけてもだめだと思ったのか(信号がないから長距離勝負になるし、通行料もかかるし、料金所には機動隊がいたりする)、そのまま直進して高速道路には入りませんでした。

私は料金所ゲートで通行券を受取り、高速道路に入って後方を確認し、誰も追ってきていないことを確認したあと、我に返って、気がつくと手や足が震えていたのを思い出します。

こうして、暴走族に追いかけられた私は、なんとか無事に逃げることができました。

この経験から得たこと

この経験からは、私も若いながらいろいろなことを学びました。

学んだこと

  • 暴走族には道を譲る(例え彼らが間違っていたとしても!)
  • 本当に助けて欲しいときには周囲は助けてくれない
  • 身を守るためには逃げることも大切(決して卑怯ではない)
  • あきらめず全力を尽くす
  • 暴走族は高速道路まで追ってはこない

クルマ社会の自己防衛

クルマ社会においての交通トラブルは、私のように暴走族から追われるケースは希だと思います。

むしろ個人対個人のいさかいや喧嘩トラブルのほうが多いのではないかと思います(当店のお客様からも交通トラブルの相談は本当に多く寄せられます)。

こういった時、場合によって執拗に追われ、危険を感じることもあるかもしれません。そんな時は高速道路に逃げ込むのも一つの方法です。高速道路の入り口は、緊急時の避難先の役割もあると考えて、普段から入り口の場所を覚えておきましょう。

護身手段の大切さ

今回の私の経験したトラブルでは、さすがに相手が多過ぎます。数十人が相手となると、どんな人でもたった一人では太刀打ちできないでしょう。

しかし、そうは言っても体験談のようなケースは希なはずです。こういった危険な状況で、身を守る物を何も持っていなかったことがどんなに危険なことだったのか。日を追って考えれば考えるほど護身グッズの必要性を強く感じました。

そして、これが私が護身用品専門店を起業するきっかけの一つになりました。

最後に

これまで私は公にこの体験談を語ることはありませんでした。あまりにも特殊な状況だし、そうそう同じ目に遭う人がいるとも考えられなかったからです(怖くて逃げたことが情けないし、恥ずかしいという気持ちもあったのかもしれません)。

でも、確かにあの時は殺されるかもしれないと思いました。今もあの恐怖は記憶に強烈に残っています。

そこで、全く同じ状況におかれる可能性が少なくても、身に危険を感じた体験段として、読者の役に立つかもしれないと思い立ち、今回の体験談としてお話しました。

危険は望む望まないに関わらず、突然降りかかってきます。

皆さんも、万一にへの備えを怠らないようにしましょう。

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