スタンガンの悪用事件と護身用品の存在意義

2018年12月25日

12月24日に東京池袋駅でスタンガンを使用した事件がありました。

スタンガン当てられ男性ケガ、男逮捕 池袋

東京の池袋駅で、30代の男性がトラブルとなった男にスタンガンを当てられ、ケガをする事件があった。男はその場で現行犯逮捕された。

事件があったのは、東京メトロ有楽町線・池袋駅の改札口近く。警視庁によると、24日正午過ぎ、30代の男性が40代の男にスタンガンを当てられ、軽いケガをしたという。駆けつけた警察官が、スタンガンを当てた男を暴行の疑いで現行犯逮捕した。2人は何らかの原因で、胸ぐらをつかみ合って顔を殴るなどのトラブルになっていたという。逮捕された男はスタンガンについて、「護身用に持っていた」などと話しているという。

livedoor NEWS

事件の経緯はよくわかりませんが、なんらかのトラブルだったようです。

この事件の関係で、テレビ朝日の報道から電話インタビューを受けました。インタビュー内容は音声ですが本日朝のニュース番組で放送されたようです。

こういった護身用品の悪用事件は本当に許せません。

護身用品は弱者が身を守るためにあります。素手では身を守ることのできない人が、犯罪の被害者にならず自分だけの力で身を守ることができる唯一の道具です。

そんな護身用品を悪用し、マスコミが注目し、世論が高まり、万が一護身用品が販売禁止などになれば、護身用品を本当に必要な人が買えなくなります。

ただでさえ警察は、一般人は警察が守るのだから護身する必要な無しというスタンスです。

それに加え、護身用品=悪いものという印象が根付いてしまえば、護身用品が必要な人ですら買いづらくなるでしょう。

テレビ朝日のインタビューは、それ自体は護身用品を名指しで非難するようは内容ではありませんでしたので少し安心しました。報道なので、悪用する人の問題と、悪用された物の問題をしっかりと切り分けているように感じました。

護身用品は喧嘩などの道具として使用することは出来ません。あくまで正当防衛での使用が必須条件です。ただの喧嘩に護身用品を持ち出すことは認められませんが、仮に喧嘩が凶器を使用した暴行に発展した場合には、正当防衛として身を守るために使用すべきとも言えます。

今回の事件についても、現在わかっている情報ではトラブルがあったらしいということくらいです。実際に、ただの喧嘩に勝つための道具として使用したのか、身を守るためにやむを得ず使用したのか。結論を決めてかかるのは早計かもしれません。

護身用品は相手に致命傷を与えない唯一の安全な武器です。スタンガンや催涙スプレーは、稀に悪用もされるためか悪い印象を持っている方も見受けますが、それは悪用事例はニュースになって耳にする機会があるからです。護身用品で助かった場合にはほとんど公にされることはなく、ニュースにもならず、耳にすることもありません。

しかし、実際に護身用品で助かったという事例は少なくありません。助かる方がいる限り、必要としている人がいる限り、身を守る最後の手段として護身用品は必要です。

当店は護身用品の販売時に身分証明書を確認し、悪用しないなどの誓約事項に同意をいただいています。それは一重に、悪用を前提とした護身用品の購入者を排除することが目的です。

販売店としても自主規制で悪用防止に努力しつつ、必要な方にしっかりと購入していただけるよう態勢を維持しています。

どんな道具でも、例えば野球のバットやゴルフクラブ、包丁、ナタ、金槌など、使う人によって凶器になるものなんてそこら中にあります。そんな中で、相手を死に至らしめることなく撃退できる護身用品の存在価値は計り知れません。

護身用品の事件が起きる度、どんな報道がされるのか、世論がどうなるのか、とても心配になります。

これからも当店は、護身用品の悪用撲滅を目指しながら、犯罪被害を未然に防ぐために、正しく護身用品を販売していきます。

どうか皆様も、護身用品の存在価値を見誤らないようにお願いします。

護身用品専門店KSP 店長:白石