【警戒】クマの目撃急増

2014年7月23日

石川県でクマの目撃情報が急増しています。

次の記事は7月17日に毎日新聞が報じた内容です。

<熊>石川で目撃倍増、住民警戒 今年106件、2人重傷

毎日新聞 7月17日(木)19時1分配信

 石川県内で先月から、熊の目撃情報が急増している。県警に今年寄せられた情報は金沢市を中心に106件(13日現在)で、昨年の同時期(51件)に比べて倍増した。熊に襲われた被害も2件起き、2人が重傷を負った。金沢市御所町で先月末、散歩中の夫婦を襲った熊を、一緒にいた飼い犬が撃退したニュースが注目を集めたこともあり、住民の警戒感が強まっていると見られる。【中津川甫】

 県警地域課によると、月別の件数は、3月1件(前年0件)▽4月9件(同4件)▽5月20件(同25件)▽6月39件(同16件)。今月も13日現在、37件寄せられ、昨年同日時点(6件)の6倍。

 住宅地に近い山間によく出没し、子熊の目撃情報が多い。

 先月28日には、金沢市御所町2の山道で、市内の63歳男性が散歩中に木に登っている子熊を目撃した直後、後ろから親熊に頭や尻をかまれて重傷を負った。親熊に立ち向かって追い払った飼い犬が大きく報道され、熊出没に関心が集まるきっかけとなった。白山市の山林では、駆除中の50代男性が熊に顔をかまれた。

 加賀市奥谷町の北陸自動車道では今月4日夕、熊が侵入防止柵(高さ1・5メートル)を飛び越えて侵入。下り線を走っていた中能登町の男性(36)の運転する車に衝突し、数メートルはね飛ばされた後、柵をよじ登り山中に走り去ったという。車はバンパーが破損したが、男性にけがはなかった。

 県自然環境課は「今の時期は例年交尾や子離れなどで熊が活発化し、目撃が増える」と指摘。県警地域課の山崎哲朗次席は「家の周りに生ゴミを捨てたり、子熊を見かけても近付いたりしないでほしい。目撃情報があった一帯の見回りを強化したい」と話している。

石川県のみに留まらず、今年の春頃から全国で熊の目撃情報と被害が急増しています。

原因は昨年のブナの実の豊作と、今年のブナの実の凶作にあるとのこと。

昨年のブナの実豊作で子熊が増え、クマ全体の個体数が増えた挙げ句、今年のブナの実凶作でエサ不足から人里に出現する親子クマが増えているという理由のようです。

空腹に加え、子育て中のクマは攻撃的になるという話もあり、実際に今年は例年よりも人が襲われる被害が多い印象を受けます。

梅雨前までは山菜採りで山に入る高齢者の被害が多かったのですが、いよいよ全国的に梅雨明けの時期になり、夏休みと重なってレジャーなどで山に入る方も増えると予想されます。

山間部に出かける際は付近のクマ目撃情報に十分注意してください。

情報は、最寄りの市町村役場や警察に問い合わせるのが一番でしょう。

さらに万が一の遭遇に備え、必ず熊よけスプレーを必ず携行してください。

万一クマと遭遇し襲われた場合には、素手でクマを撃退するのは容易ではなく、場合によっては大怪我をしたり命を落とした例もあります。

野生動物は危険という認識を忘れず、警戒を怠らないようにしながらアウトドアを安全に楽しみましょう。