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大阪府寝屋川市
17歳が小学校侵入、教師刺殺

2005年02月16日

2月14日午後3時過ぎ、大阪府寝屋川市初町、市立中央小学校(坂根博一校長、児童601人)の管理・普通教室棟(4階建て)に市内の無職少年(17)が侵入、刺し身包丁(刃渡り約21センチ)で教職員3人に切りつけた。5年生の学年主任教師、鴨崎満明さん(52)=同市池田1=が背中を刺され死亡、教職員の女性2人は腹や背中を刺され重傷を負った。府警寝屋川署は2階職員室にいた少年を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。少年は同校の卒業生で、昼過ぎに男性教師を訪ねてきたが、不在のためいったん立ち去っていた。府警捜査1課と少年課は捜査本部を設置、殺人容疑に切り替え捜査している。

少年は調べに対し、同校の教師に恨みがあったと話しているというが、その教師は「恨まれる筋合いはない」と否定。動機に関する供述に整合性がなく、捜査本部は精神鑑定を検討している。

鴨崎さんは心臓まで一突きされ失血死。重傷を負ったのは1年生の担任教師の友村瑞枝さん(57)と栄養士の福島明美さん(45)。児童はグラウンドに避難し無事だった。

少年は北側の管理・普通教室棟に入り、1階廊下で鴨崎さんに「どちら様ですか」と聞かれ、「職員室はどこですか」と逆に尋ねた。鴨崎さんが案内する途中、少年は鴨崎さんを刺し、職員室にいた福島さんと友村さんを刺した。福島さんらが火災報知器を作動させ、別の職員が110番した。

署員が駆けつけた際、少年はたばこを吸っていたが抵抗することなく、備品の「さすまた」で取り押さえられ、午後3時19分に逮捕された。廊下に少年のカバンがあり、チョコレートが入っていた。包丁は紙に包んで持ってきたが、別に1本所持していた。

少年が昼過ぎに訪れた時は、正門のインターホンで男性教師の名を挙げ学校にいるか尋ねたが、応対した教職員は不在と答えた。少年はその後、正門の無施錠の通用口から入ったとみられる。

事件当時は6時間目で3年生は3階で授業中。高学年は体育館などでクラブ活動をしていた。1、2年生は5時間目で授業を終えていた。

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