防犯・護身用語 - 電圧
用語
電圧
解説
電圧とは、対極する2極のそれぞれの電位差の事を言い、単位はV(ボルト)で現されます。
電気が何かの仕事(発光や発熱など)をする時、そこには必ず電子の流れがないと成り立ちません。その電子が流れるかどうかを決定付けるのが電圧です。電子は電位差(電圧)がある2極間を電圧の高い方から低い方へ流れます。その流れるルート上(例えば電線の途中)にランプがあれば、その部分で光を発するといった働きをします。
電圧は高ければ高い程、抵抗の高い物でも流れます。
例えば乾電池の両極を同時に触っても、人は感電しません。これは電池の電圧1.5Vに対して人体の抵抗が高いため、電子が流れる事が出来ないのです。
それに対して家庭用コンセントは100Vもの電圧がかかっています。この電圧になると人体の抵抗に打ち勝って電子が流れます。なので濡れた手でドライヤーなどを触ると感電する危険があります。
このように、電圧は電子が流れる強さを決定付ける上で非常に重要です。
よく街中で見かける電柱の上の電線は6600Vです。この電圧になると人体の抵抗は問題ではなくなりますので触ると致命傷になる可能性があります。
また、山間などで見かける高圧送電線になると、かかっている電圧は270000Vです。万が一触ってしまったら即死でしょう。
スタンガンは5万V〜100万Vと人体を通過するには充分な電圧ですが、通電時に流れる電流が僅か数mAと低く設計されているため、死に至るどころか後遺症をも残さない安全な武器です。
ちなみに、電圧は「かかる」「加わる」といった言い方をし、電流は「流れる」といった表現をします。