防犯・護身用語 - クロロアセトフェノン
用語
クロロアセトフェノン
解説
クロロアセトフェノンとは催涙剤として使用される化学物質の一つで、一般的にはCNと呼びます。
        この物質をUS codeで表すと「CN」となります。
        
        → CN
        → CNガス
        
        
        
        
        クロロアセトフェノン
        
        2-Chloroacetophenone
        Chloromethyl phenyl ketone
        
        
        1) 物理的化学的性質
        
        US code: CN
        CAS 番号:532-27-4
        分子量:154.6
        化学式:C6H5COCH2Cl
        性状:無色〜灰色の結晶性固体
        臭気:リンゴの花に似た臭い
        融点: 56.5 ℃
        沸点: 244-245 ℃
        比重/密度:1.3 (15℃)
        蒸気圧:5.4 X 10-3 mmHg (20℃)
        溶解性:水にほとんど不溶。有機溶媒に可溶
        持続性:短い
        
        
        2) 毒性および症状
        
        1. 作用機序
        CSやCRと同様に、知覚神経末端の刺激を起こす。
        
        2. 毒性
        最小刺激濃度:0.3 mg/m3 
        CSより毒性が高い。
        
        3. 徴候、症状
        眼:灼熱感、流涙、瞼の炎症と浮腫、眼瞼痙攣、まぶしい感じ。
        高濃度では一時的な失明。
        高濃度暴露では、上部気道刺激、皮膚に小さな水疱形成、視覚障害、肺水腫。
        小滴や飛沫が、眼にかかると永久的な視覚障害を生じることがあり、皮膚にかかると丘疹小水疱性皮膚炎や皮膚表面の熱傷を生じることがある。
        CNに汚染された飲食物を摂取すると吐き気、嘔吐、下痢を起こす。




