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福島県南相馬市
教室侵入、生徒殴る 南相馬・原町高 容疑で1年男子逮捕

2013年1月30日

 29日午前8時20分ごろ、福島県南相馬市原町区の福島県原町高(本多光弥校長、455人)に男が侵入し、生徒を殴って逃げたと110番があった。男女4人の生徒が軽いけが。南相馬署は傷害などの疑いで同校1年の男子生徒(16)を逮捕した。

 同署によると、生徒は校舎3階の1年3組の教室で固形物を入れたビニール袋を振り回し、男子生徒2人、女子生徒3人の計5人の肩や腰などを殴って逃走した。5人のうち男女2人ずつがけがをし、女子2人が病院で手当てを受けた。

 男子生徒は事件時、ニット帽にマスク、サングラスを身に着けていた。署員が学校周辺で生徒を発見し、容疑を認めたため、逮捕した。同署が動機を調べている。

 同校北側の商業施設の敷地内には生徒が脱いだとされるジャンパーやスニーカー、ズボン、凶器とみられるビニール袋が置かれていた。

 事件時は授業前で教室には登校した約25人の生徒がいて教諭は不在だった。県教委によると、同校ではいじめや体罰の報告はないという。杉昭重県教育長は「このような事件が発生して残念。事実関係を確認し、生徒の心のケアに努める」との談話を出した。

◎「信じたくない」「なぜ」

 始業前の談笑をパニックに変えた暴漢は在校生だったのか。原町高の傷害事件で逮捕されたのは同校1年の男子生徒(16)。「なぜ」「信じたくない」。想定外の事件に学びやは混迷を極めている。

 「学校の中にそんなことをする人がいるなんて」。同級生が被害に遭った1年3組の女子生徒(16)はショックで声が切れ切れになった。「あしたが心配。学校の雰囲気やみんなの心がどうなってしまうのだろう」と話した。

 女子生徒は事件直後に学校に着き、目撃した友達から話を聞いた。犯人が侵入してから逃走するまで「数分足らずで、あっという間だったようだ」と語る。

 学校などによると、事件は1時間目の授業の始まる25分前に起きた。犯人はニット帽とマスクで変装し、誰なのか分からなかったという。

 被害者の男子生徒から話を聞いた隣のクラスの男子生徒(15)は「先生と思って『おはようございます』とあいさつしたら、いきなり殴られたらしい」と言う。

 事件時、教室にいたのは約25人の生徒だけ。犯人は物を入れたビニール袋を振り回し、逃げ惑う生徒を次々に殴った。パニック状態になり、動転して泣き崩れる女子生徒もいた。「紙粘土のような軽い感触であまり痛みは感じなかった」と被害者の男子生徒は話していたという。

 学校は午後1時から体育館で全校集会を開いた。PTA役員によると、本多光弥校長が「本来安全な学校で事件が起きて申し訳ない。スクールカウンセラーを配置するので相談してほしい」と生徒に呼び掛けた。県警から県教委を通じて「地域の安全は確保された」と連絡があったという。

 PTAの木村浩之会長は「なぜこんなことが起きたのか困惑している。原因と対策を考えたい」と述べた。