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大阪府豊中市
通り魔、カマで3人襲い逃走

2005年5月30日

大阪府豊中市三和町2の路上で5月29日午後6時10分頃、大阪市東淀川区の男性会社員(26)が友人と2人で自転車で通行中、前から来た自転車の男にカマのようなもので右上腕部を切り付けられた。男はそのまま逃走。約5分後、南西約250メートルで、友人5人と自転車で帰る途中の豊中市立第十二中1年の男子生徒(13)も自転車の男にカマのようなもので右肩を切られた。会社員と生徒は全治10日〜2週間のけが。大阪府警は手口が共通していることから同一犯による連続通り魔事件とみて豊中南署に捜査本部を設置し、殺人未遂容疑で男の行方を追っている。

会社員が襲われる直前、北約100メートルの路上で、自転車に乗った中学生風の少年が、自転車の男にカマのようなものを振り下ろされるのを、通行人が目撃して110番していた。刃物は少年には当たらなかったが、男はそのまま逃走した。

調べでは、カマのような刃物は刃渡り20〜30センチ。最初に少年を襲った男は、にやにやと笑っているように見えたといい、生徒を襲った男は鼻歌を歌いながら近づき、無言で切り付けたという。会社員の傷は長さ2センチ、生徒の傷は7・5センチに及び、生徒は計20針縫う治療を受け入院した。

男は、髪が短く、短パン姿だったといい、会社員が襲われた現場では薄いピンク色のTシャツを着ていたとの情報もある。目撃情報では、男は20〜25歳、30〜40歳と幅があるものの府警は手口などからいずれも同じ男の犯行と見ている。

少年と会社員が切り付けられた現場は、阪急宝塚線庄内駅の南約1キロの国道176号沿い。商店などが並ぶ人通りの多い場所で、生徒が襲われたのは住宅街だった。