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福岡県北九州市小倉北区
<殺人未遂>産廃処理会社社長への切りつけ 覆面男が包丁で

2014年2月24日

 24日午前7時20分ごろ、北九州市小倉北区上富野3のアパート駐車場で、アパートに住む産業廃棄物処理会社社長の男性(69)が、覆面をした男に包丁のような刃物で頭を切りつけられた。男性は頭の左側を3、4カ所切られ重傷。男性は出勤のため家を出たところを襲われており、福岡県警は男性の行動を把握した上での計画的犯行とみて、殺人未遂容疑で捜査している。

 県警によると、男性は通常午前6時50分〜7時15分ごろ、山口県下関市の会社に自宅から車で出勤していたという。「アパートの1階に階段で下りたところを、前から無言で襲われた」と説明しており、待ち伏せされていた可能性が高い。男は身長約170センチで20〜30歳くらい。迷彩柄の上着に、黒っぽい毛糸の帽子をかぶり、覆面姿だった。襲撃後走って逃げ、男性は20〜30メートル追いかけたという。

 男性は県警に対し「暴力団絡みのトラブルは心当たりがない」と話しているが、県警は手口などから暴力団による犯行の可能性も視野に捜査している。

 現場はJR小倉駅から東に約2キロの住宅街。男性の妻は「(トラブルは)分からない。(夫は)少し会話ができるようにはなった」と憔悴(しょうすい)した様子で話した。同じアパートに住む男性会社員(26)は「『ワー』という声の後、ドタドタと足音がした。女性が『救急車を呼んでください』と叫んでいた」と驚いていた。

 県警や男性の会社によると、男性は下関市出身で一昨年、社長に就任した。会社の女性社員は「社長は仕事熱心で情に深い人。トラブルがあったとは聞いていない」と話した。

 現場近くの北九州市立富野小(児童数295人)は3〜6年生の6校時目を取りやめ、午後3時半までに全児童を集団下校させた。4年生の息子を迎えに来た母親(42)は「凶悪な事件が後を絶たず、こわい。警察は早く解決してほしい」と話した。